2025年11月10日発売予定 | rererの新作ヨットシリーズ
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捨てられるはずだった“ヨットの帆”に、新たな価値を

rerer|帆のアップサイクルプロジェクト
rererヨットシリーズが2025.11.10発売されます。
海の上を走り抜けてきた“ヨットの帆”。

風を受け、陽を浴び、何度も修復を重ねながら海を渡ってきたその素材には、時間とともに刻まれた表情があります。
けれど、役目を終えた瞬間に、それらの帆は廃棄される運命にありました。
その現実に、私たちrererはもう一度目を向けてみようと思いました。
“もう使えない”ではなく、“まだ使えるかもしれない”――。
そこから、このプロジェクトは始まりました。
“素材”を見つめ直し、“作る”ということ

今回のプロジェクトでは、学生のヨット部で実際使われていた帆を活かし、新たなアイテムを制作しました。
この取り組みで大切にしたのは、単に“ものをつくる”ことではありません。
「なぜつくるのか」「どう活かすのか」――素材と対話しながら、次の命をどう吹き込めるかを考え抜きました。
帆の一枚一枚には、違う風を受けた痕跡があります。
その個性を活かすように、試行錯誤を重ね、裁断や縫製の方法も帆の質感に合わせて変えながら、少しずつ形にしていきました。
“再利用”ではなく、“再発見”のものづくり

使い込まれた帆は、まっさらな新素材とは違い、ひとつとして同じものがありません。
シワや擦れ、色の濃淡――それらはすべて「走った時間の証」。
私たちはそれを“欠点”ではなく、“個性”として捉えています。
そこにあるのは、「過去」と「未来」が交わる瞬間の美しさ。
rererのモノづくりは、その瞬間を見逃さないよう、素材の声に耳を澄ませながら進めています。
SDGsの枠を超えて。
“アップサイクル”という言葉が広がる中で、どこか目的が先行してしまうことも少なくありません。
けれど、私たちが本当に目指したいのは、言葉ではなく“感覚として伝わるもの”。
手に取ったとき、「これがあの帆だったのか」と感じてもらえたら、それが何よりの喜びです。
この小さな取り組みが、誰かにとって“捨てずに活かす”ことの意味を考えるきっかけになれば。
そして、素材に、想いに、もう一度深く目を向ける未来へつながっていくことを願っています。
風を受けて走った帆が、今度は人の手の中で、また新しい風を受けて動き出します。
どうぞ、その新たな物語を感じてみてください。
発売日をお楽しみに!