
rerer | アップサイクルプロジェクト
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UPCYCLE PROJECT
rererは、廃材や端材に新たな命を吹き込み、日常に溶け込むユニークなアイテムを提供するブランドです。アップサイクルの視点から、素材が持つ本来の価値を最大限に引き出し、毎日の暮らしを豊かにする製品を作り続けています。今回は、rererのものづくりの哲学と、その背後にある思いについてご紹介します。

rererのアップサイクル哲学と素材へのこだわり
rererでは、常に「アップサイクル」の視点を大切にしています。使われなくなったものや行き場を失った素材にも命が宿っていると感じており、廃材を「余白」と捉え、何かを加えることで新たな価値を生み出す瞬間こそが、ものづくりの真髄だと考えています。物に命を吹き込むことで、それがただの廃材から、何か意味のある存在に変わる。これがrererの製品作りの根底にあります。
素材選定のプロセス
素材は、主に知人の縫製工場や職人さんを訪れて直接見せてもらうことが多いです。大量生産では弾かれてしまう端材や色ムラのある革なども、rererにとっては魅力的に映ります。その選定の際に最も重要視しているのは、「素材が語りかけてくるかどうか」です。素材から感じる何かにインスピレーションを受け、そのまま形にしていく過程に大きな喜びがあります。
「一度役割を終えた素材」に込める新しい価値
「一度役割を終えた素材」に新たな価値を見出すときの視点は、素材の“歪み”や“個体差”をそのまま活かすことです。完璧でないことが逆にその素材の個性になり得ると考えています。均一さを求めるのではなく、「あえての不揃い」をどう美しさに変えていくかを常に模索しており、そのプロセスがrererらしさだと思っています。
アップサイクル素材のデザイン面での工夫
デザインにおいては、素材に合わせてプロダクトが寄り添うような設計を心掛けています。一般的には、先にデザインがあり、それに合う素材を探すものですが、rererでは素材に出会ってからその形を考えます。毎回が一点もののような感覚で、唯一無二のアイテムが生まれています。
アップサイクルのメッセージを伝える
「サステナブル」という言葉が広まりつつありますが、rererではその背後にある物語や背景を大切にしています。「これは元はこういう素材でした」と伝えることで、製品に愛着を持ってもらえることを目指しています。物語のあるものを持つことで、日常が少し豊かになると信じています。
アップサイクルの可能性と課題
アップサイクルに取り組んで感じる可能性は非常に大きいですが、一方で「同じものを作れない」という面白さと難しさも共存しています。量産とは異なる価値をどのように届けるか、そしてその不確かさこそがrererらしさではないかと考えています。
今後の素材やアイデア
これまで革や布を中心に使ってきましたが、今後は工業製品の端材や地域で出る素材などにも関心を持っています。アップサイクルは単なる資源の再利用ではなく、「思考の転換」の一環です。その広がりをプロダクトを通じて表現し、より多くの人に楽しんでもらえるアイテムを作りたいと考えています。
最後に
アップサイクルを通じて新しい価値を生み出し、素材の個性を最大限に活かす製品を届け続けています。これからも、異素材の融合や新しいアイデアを取り入れ、さらに魅力的なプロダクトを生み出していく予定です。rererが目指すのは、単なるエコではなく、日常に彩りを加えること。それを実現するための一歩一歩を、ぜひお見逃しなく。