
YUEN | rerer新プロジェクト
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高校生とつくる、帆のアップサイクルプロジェクト始動

捨てられるはずだった“ヨットの帆”に、新たな価値を
岐阜県・海津明誠高校のヨット部で実際に使用されていた“帆”。
何度も風を受け、海と空の間を走り抜けてきたその素材は、引退とともに廃棄される運命にあります。
しかし、そこには使い込まれたものにしか宿らない、豊かな質感と表情がありました。
今回rererは、その帆を活かしながら、新たなモノづくりに挑むプロジェクトを高校生たちと共にスタートさせました。

“素材”を見つめ直し、“作る”ことを学ぶ時間
プロジェクトでは、帆の解体からデザイン、試作に至るまで、生徒たちが主体的に参加します。
単に「ものをつくる」のではなく、「なぜつくるのか」「どのように活かすのか」という問いを持ち、素材と向き合う時間。
そこには、手を動かしながらしか得られない学びや発見があります。
rererのアップサイクルの知見と、若い感性が出会うことで、私たちが思いもよらなかった視点やアイデアが、次々と生まれ始めています。

完成は9月予定から順次。変化の過程も、ひとつのストーリーとして
完成したアイテムは、2025年9月からリリース予定です。
それまでの過程には、きっとうまくいかないことや、想定外の出会いもあるはず。
でもそのすべてが、“アップサイクル”という考え方のリアルであり、プロジェクトの醍醐味でもあります。
帆が歩んできた時間に、高校生たちの想いが重なって、新たな命を宿す瞬間を。
そのすべてを、私たちも楽しみに見守りながら、形にしていきます。

モノづくりの未来は、若い手の中にある
役目を終えた素材と、未来を担う若者たち。
そのふたつが出会ったとき、どんな価値が生まれるのか。
この小さな取り組みが、誰かにとって「捨てずに活かす」ことの意味を考えるきっかけになれば。
そして、素材に、想いに、もっと深く目を向ける未来につながっていくことを願って――。
引き続き、プロジェクトの進行も発信していきます。どうぞご期待ください。